いよいよ2月27日(金)に公開のハリウッド映画『レンタルファミリー』。 実は、この作品の重要なロケ地として天草が使われていたのをご存知ですか?今回は、約25年にわたり天草の映画ロケを誘致し、裏から支え続けている「天草フィルムコミッション」の小山さんに密着取材。誰も知らないハリウッド撮影のド派手な裏側と、泥臭くも熱い「地元愛」のストーリーをお届けします。さらに記事の後半では、実際にハリウッドデビュー(!?)を果たした地元エキストラ女優への直撃インタビューも収録! これを読んだら、熊本市内までかっ飛ばして映画を観に行きたくなること間違いなし!ぜひ最後までご覧ください。スタッフ150人が天草へ!数日間で落ちたお金は数千万!?ハリウッド映画の撮影現場は、我々の想像を遥かに超える規模でした。天草での撮影期間自体は約5日間でしたが、訪れたスタッフの数はなんと150人から200人規模。これだけの人数が天草に滞在するため、キャストやプロデューサー陣は一泊約10万円の高級ホテルへ、そして大勢のスタッフのためにビジネスホテルを2棟も貸し切りという異例の対応がとられました!驚くべきはその経済効果です。映画全体の予算は約20億円と言われていますが、今回の天草ロケだけで、宿泊や食事など約2,000万〜2,500万円ものお金が天草に落ちたといいます。 そこから観た人による聖地巡礼などを入れると…一体いくらになるんでしょうか。さらに、他の作品の撮影も合わせると直接的な経済効果は1億円規模に!!映画撮影がもたらすパワーの大きさに圧倒されます。初期設定は「屋久島」だった!? 天草ロケ決定の裏話これほどの超大作、一体どうやって天草に誘致したのでしょうか。実は、驚きの裏話がありました。最初に小山さんのもとに話が舞い込んだのは2022年のこと。しかし、送られてきたプロット(あらすじ)を読むと、なんと設定上の舞台は「屋久島」になっていたのです。普通ならここで諦めるところですが、小山さんは違いました。「これ、天草でも絶対にできる!」と直感した小山さんは、プロットの屋久島の部分を自らすべて「天草」に書き換え、シーンにぴったり合う天草のロケーション写真を添えて即座に送り返したのです。この圧倒的なレスポンスの早さと熱意が、ハリウッドの制作陣を動かしました。翌週には助監督らが視察に訪れ、年明けには監督も天草入り。かくして、「天草ロケ」が現実のものとなったのです。ここが映画の舞台!天草でのロケ地紹介&裏話鬼池港周辺:ヒッチハイクとお土産屋さん? 主役の2人が天草に到着し、軽トラをヒッチハイクして山へ向かうシーンは鬼池港周辺で撮影されました。監督が絶賛したという、年季の入った「ポーター(古い軽トラ)」が劇中に登場します。さらに、元々お魚屋さんだった空き店舗を、美術スタッフが作り込んで「架空のお土産売り場」に変身させたのだとか!上田家住宅(登録有形文化財):1ヶ月半かけて「廃屋」に!?劇中で重要な舞台となる「廃屋」。実はこれ、歴史ある登録有形文化財(上田家住宅)を使用しています。もちろん文化財を傷つけるわけにはいかないため、150人規模のスタッフが乗っても床が抜けないよう、撮影の1ヶ月半前から大工さんを入れて基礎から床をやり直すという大工事を行いました。西平椿公園:ハリウッド専属シェフの青空レストランアコウの木など、天草らしい象徴的な風景として登場。ここではハリウッドの撮影チームに同行する「ミール部(食事専門の部署)」の専属シェフが、スタッフに温かくてオシャレな「ガレット」を振る舞っていたそうです。さらに、現代的な遊歩道がカメラに映り込まないよう、大量の落ち葉で隠すという職人技も!【おまけ】天候に泣いた幻のロケ地「倉岳神社」実はもう1箇所、あの「天空の鳥居」で有名な倉岳神社でも撮影予定でした。しかし、撮影日がピンポイントで曇ってしまい、ハリウッドの過密スケジュールの都合で泣く泣くカットに。もし晴れていたら、あの絶景が世界中のスクリーンに映し出されていたかもしれません!俳優陣&ロケチームがハマった、天草の食文化ハリウッドの「ミール部」のガレットも最高ですが、天草の「おもてなし」も負けていません。 小山さんの手配により、地元の婦人会の方々による炊き出しが実現。だご汁やがね揚げといった天草ならではの温かい郷土料理が提供されました。これが多国籍な映画スタッフたちに「美味しい!」と大ウケ。さらに、地元民にはおなじみの「まるきんのたい焼き」を200人分差し入れるという粋な計らいも。胃袋から天草のファンになってもらい、天草の婦人部の皆さんも俳優の柄本明さんらと交流するなど、そんな草の根の繋がりが現場を温かく包んでいました。地元民も大奮闘!真夏日に「真冬のコート」で汗だくエキストラ裏話食のサポートだけでなく、地元の人たちの「エキストラ出演」も映画を支えた大きな力です。今回、小山さんの声かけで参加した地元・下浦町の宗像さんに、現場のリアルな裏話をこっそり教えてもらいました!宗像さんたちが参加したのは口之津港や鬼池港での撮影。現場には200人以上の大勢のスタッフと大型バスが並び、普段の天草の撮影とは全く違う異次元のスケールだったそうです。監督の「美しい夕日が沈むフェリーを撮りたい」というこだわりのため、なんとフェリーで2往復も行ったり来たりしながら、朝から夜8時半まで約12時間の長丁場を駆け抜けました。撮影が行われたのは初夏のような暑い日。しかし映画の設定はなんと「1月」!薄着で行った宗像さんは、スタッフから冬のジャンパーコートを借りて、汗だくになりながら1日中着込んでいたそうです(笑)。練習はまさかのダミー俳優!?エキストラに出た指示とは?ハリウッドならではの驚きの光景もありました。 主演のブレンダン・フレイザーさんは専用車に待機し、カメラが回る本番のみ登場。リハーサルでは、なんと背格好がそっくりな「ダミー(代役)」の俳優さんが代わりに動き、本人はいなかったと!一方、共演の柄本明さんは練習から参加しており、とても人懐っこく優しい方だったそうです。また、撮影中の音声トラブルを防ぐため、エキストラはマイクが環境音を拾わないよう、ひたすら声を出さない「口パク」でのジェスチャー演技を徹底したという裏話も飛び出しました。映画でエキストラ女優さんを見つけたら豪華特典あり!?!?そして、地元民として見逃せない激アツポイントがもう一つ。 鬼池港の架空のお土産屋さんのセットには、なんと天草の郷土玩具である「しもうら弁天会の土玩具(どろがんぐ)」が並んでいるんです! 実は事前のロケハンで、美術スタッフがのぼり旗をリメイクした「弁天帽」を大絶賛し、スタッフのお土産として10個も買っていったのだそう。ちなみに、宗像さんご自身がスクリーンに映り込んでいる自信は「70%!」。もし映画を観て「あそこの場面にいたね!」と宗像さんに報告して正解した方には、なんと抽選で土玩具を抽選で1個プレゼントしてくれるというお茶目な企画まで飛び出しました(冗談ですよ、笑)。 でも最後には、「私たちのことよりも、素晴らしい映画の本筋と天草の風景をちゃんと楽しんでくださいね!」と笑顔で語ってくれました。トロント国際映画祭でも話題!「日本人の美しさ」を描く感動作ハリウッド映画と聞くとド派手なアクションを想像しがちですが、本作は笑って泣ける極上の「ヒューマンコメディ」です。ブレンダン・フレイザー演じる人生に迷うアメリカ人俳優が、日本で「レンタル家族」の仕事を通して、孤独な人々や自分自身の心と向き合っていく物語。劇中では、外国人から見た日本、そして日本人自身も忘れかけているような「日本人の心の美しさ」や「思いやりの精神」が非常に繊細に描かれています。すでにトロント国際映画祭(ドラゴンボールで例えるなら、世界中の猛者が集まる“映画界の天下一武道会”!)など海外の主要な映画祭で上映され、監督賞や観客賞を受賞するなど、世界中で大絶賛の嵐!海外の観客も、日本の美しい風景と温かいストーリーに涙しているそうです。そんな世界的に評価されている名作の舞台に「天草」が選ばれたとは、地元民として本当に誇らしいです!すべては「天草の力」を世界に届けるため華やかに見える映画撮影ですが、フィルムコミッションの本当の仕事は非常に「泥臭い」ものでした。東京や世界中からやってくるトップ俳優やスタッフたちは、最初、天草という土地について「何も知らない」状態でやってきます。どこに美しい景色があるのか、港はどう使えばいいのか、地元のルールはどうなっているのか、全く分かりません。そこで、彼らと地域をつなぐ「橋渡し役」になるのが小山さんです。監督が描きたいビジョンを聞き出し、最高のロケーションを提案する。持ち主が分からない土地の所有者を足で探して撮影許可をもらったり、警察や行政に道路の使用許可を調整したりと、膨大な事務作業に奔走します。演者やスタッフが天草の美しい景色に出会い、温かい人や文化に触れ、最高の映像を撮る。そして最終的に「天草を好きになって帰っていく」。その背景には、小山さんたちの見えない泥臭いサポートが確実にあるのです。「天草にはすごい『土地の力』があります。今回は架空の島ではなく、劇中でもしっかり『天草』として登場します。この映画を通して、地元の人たちにも自分たちの住む場所の凄さを再認識してもらいたいです」映画作りには、多くの人が関わり、多くの人の苦労があります。ただロケ地を提供するだけでなく、撮影に関わった地元の人たちに「そこでしか得られない成功体験」を持ってもらい、地域を元気にする。それこそが、天草フィルムコミッションが目指す本当のゴールなのです。天草の美しい風景と人々の温かさが、ハリウッド映画として世界にどう映し出されるのか。そして、2月27日公開!劇場に足を運び、絶対観ることをお勧めします!!%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Fmp4Hisbo_sY%3Fsi%3DXg0gGsp3Nmb1ci6U%26amp%3Bcontrols%3D0%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E